空気液化ロケットエンジンの仕組みを説明します。
空気液化ロケットエンジンとは、大気中を飛行中に空気を取り込み、液化させ ロケットエンジン燃焼室にて燃料である水素と燃焼させて推力を得る、空気吸い込み式エンジンの1種です。
取り込んだ空気に液体酸素(LOX)を吹き込み、極低温の液体水素を冷熱源として空気を冷却し、液化させます。液体酸素を混入させることにより、高酸素濃度の液体空気となり、燃焼器での燃焼安定化、大推力及び水素タンク、インテークや熱交換器を小型化できます。
この空気液化ロケットエンジン(Liquified Air Rocket Engine )を開発するためのキーテクノロジーとして以下の2つがあげられます。
キーテクノロジー
- 熱交換器の軽量化
- システムサイクルの成立
熱交換器の軽量化
軽量化のために、10年の歳月をかけアルミ合金製のフィン付きチューブ熱交換器を開発しました。
システムサイクルの成立
空気液化および燃料との年層による推力を得る検証のために、2016年10月から愛知工業大学と以下の共同研究を実施しています。
- 空気液化試験
- 液化空気を用いたロケットエンジンの燃焼に関する研究